FC2ブログ
 

算数教育

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

一年生の算数の最初の授業と数の概念導入

人類はいつ頃から数の概念を知ったのでしょうか。

実験では、チンパンジーもある程度までの個数の違いが認識できるようです。

小学校一年生の最初の算数の授業は、数の概念を獲得する前の人類の状況を再現することから始めても良いと私は考えております。

数を知らずに生活していた私たちの先祖は、簡単な量の比較に頼っていたのではないでしょうか。
直感的に3つ、4つの量のどちらが多いとか、あるいは、あといくつで同じになるとか、などではないでしょうか。

一年生には、それらのことを確認してから数を導入する方法があると思います。

最初の段階は、リンゴが2つと3つ置かれたお皿でどちらが多いかとか、3つのお皿でいちばんたくんあるのはどれか、というようなことを5つ以下くらいの量で確認することです。

次に2枚のお皿で、どちらのお皿からどれだけのリンゴをとったら同数になるかということを、数で答えさせるのではなく、取り除くリンゴを丸で囲む学習や逆にいくつ増えれば同数になるかをリンゴの絵を描かせて学習する方法があると思います。

さらには、7,8個の量で比較するのに、両方からいくつか同じ個数だけ取り除いた残りで比較する方法などを発展的学習で教えることも可能と思います。

数の導入や一対一の対応概念はその後で学習しても良いと思います。

必要なのは、数を知らなくても直感的に出来ることの確認であり、量を比較することの実体験です。そしてこれらの直感的な方法は、少量の対象物にしか応用できず、ある程度多くなったら数が必要であることを理解させるべきではないでしょうか。

現行の小学校一年生算数教科書の最初の頁は、余りにも多くの絵が描かれ、何を学習するのか全く判りません。入学後の最初の授業と言うことでそのようになっているのかも知れませんが現場の先生は本当にそのような導入で良いとお考えなのでしょうか。   

ご意見などございましたら
 uemu#qregi%ra@tsuru.ac.jp  (#から%までを削除してください)

へお寄せ下さい。   (植村)


スポンサーサイト

繰り上がりのある足し算

日本の子供たちの学力低下がみられます。
ゆとり教育前の日本の算数教育を高く評価する外国の教育者もいます。
理由を詳しく説明していると言います。
 しかし、教科書ではそれは本当に説明に終わっているだけで、それを理解させることに力を入れていない場面もあります。

 1年生の繰り上がりの足し算の導入単元を取り上げてみます。   
繰り上がりのある足し算1
                                    たのしいさんすう 大日本図書 算数教科書1年
   
ここに至るまでに児童は、
1.一桁同士の足し算
2.10の補数 (1に対する9、2に対する8など)
3.3つの数の足し算
4.10進法表示、
などを学習します。

それらすべてを正しく理解していなくては、繰り上がりの単元が理解できません。

それらを理解した後、上記のような解き方を学習します。

この解き方は、繰り上がりの足し算を理解するのに非常に重要なものです。

私の疑問は、この解き方が身についたかどうかをほとんど確認することなくすぐに繰り上がり計算の問題に入ることです。

以下が大日本図書教科書の、次ページです。

大日本足し算1


前ページの繰り上がり計算が身についたかどうかを確認する問は2の1題だけで、そのあと繰り上がり計算問題が、直ぐに続きます。

これでは、答えが間違っても、どこを間違えたか、何を理解していないのか判断できません。

私は、繰り上がり計算をする前に、この
  けいさんのしかた
が身についたかどうかを確認する問題が必要と考えます。

それは、

 8+5 を
 8+2+3 
となおしましょう

という問です。

このような問題を何題か解かせることにより、どこでつまづいているかがわかり、
計算の仕方も身につくと思います。

最終解を要求する問だけでなく、途中までの過程を正しく理解したかどうかを確認する問が非常に重要ですが、日本の算数教育はそれにあまり力を入れていません。
改善すべき重要点です。
ここでは、大日本図書を取り上げましたが、他社の教科書でも同様のことがいえます。

ご意見などございましたら
 uemu#qregi%ra@tsuru.ac.jp  (#から%までを削除してください)

へお寄せ下さい。              (植村)





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。