算数教育

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必要な時点での概念の導入

6年生の速度の授業をお手伝いした時のことです。
時速と分速を学んで、それらを変換する学習をしたあとです。
時速100kmと分速1.8kmではどちらが速いかを問う問題がありました。

A君は
 100÷60=1.7  答え 分速1.8kmの方が速い

と書きました。

後ろの席のB子さんは
 100÷60=1.666……=1.7  答え 分速1.8kmの方が速い

と書き、隣の席のC子さんも同じように書いていました。

A君、B子さんとも、 ’=1.7’ と書いたことについては 四捨五入した数を書いたと説明しましたが、書き方に違和感は持っているようでした。もっと正確な数学的表現を求めている感じがしました。

二人に、=は、右辺と左辺が等しいときに使うことを確認した後、
現在の指導要領では、中学生になってから学習しますが、前回及び次回の指導要領では小学校2年生で学習する不等号を説明しました。

そして、A君、B子さんに

100÷60=1.66…<1.7<1.8  答え 分速1.8kmの方が速い

と書く方法を説明しました。
二人とも納得したようで、B子さんの説明を受けたC子さんも正しく書けました。
概念はそれを必要とする場面で説明すれば容易に理解できることを感じました。

また、この不等号の用い方は数学証明においては頻繁に用いられる手法であり、これを小学校時代に習得しておくのも素晴らしいことであると思いました。
習熟度別クラスでの基礎コースの児童でしたが完全に理解したようです。クラス決定は本人の意志ですので、ごく普通の児童です。

100÷60≒1.7から答えを求めることも出来ますが、それですと1.8kmでなく、1.7kmとの比較になっている場合には求められません。ただ、今回の問いの場合はそれも認める様に数値を決めたのかも知れません。 
                                                  (植村)


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